地域との長期的な関係構築~&smileレター〜

1月中旬、足立椿店からお客様のお手元に「&smileレター」をお届けしました。

目次

&smileレターとは

地域のお客様と、どのように接点を作り、どのように関係を構築していくか。

どんな店舗でも同じような悩みを抱えていると思います。

私たち万燈は、ボックス(個室)型の飲食店という新しい形態を活用して、「家族・仲間との思い出づくりの拠点」になりたいと考えて営業をしています。

だからこそ、提供するものが美味しいことはもちろんですが、空間にもこだわっています。

しかし、こだわったものを提供していても、まずは「知って」いただけなければ、その目的は達成できません

「見てもらえたらわかるはず」「いつか気づいてもらえるはず」というのは、お店側の勝手な期待。どれだけ目立つ看板を掲げていても、実はお客様の目にはいっても、意識の中には留まらないのです。

だからこそ、こちらから想いを積極的に届ける必要がある。

今回は、私たちが取り組んだ「&smileレター」・・価値観を届けるお手紙についてお話させていただきます。

価値感伝える。価値観で繋がる。

今回、私たちが勉強をしたのは、こちらの本。

高田 靖久 (著)「最初から100回客を集める方法」

今までのように、値引きセールやクーポンなど、「安いですよ」といった情報を伝えるのではなく、お店の【こだわり】や【うんちく】【従業員の自己紹介】など、お店の”価値観”が伝わる内容を記載したレター形式の印刷物です。

「値引き」のチラシを投函した場合、当然ながらお客様は「いつもより安い」ことを目的にして来店されるので、安売りではない通常時のリピート来店は、難しくなります。

しかし、今回のバリューレターは、あくまで当店の”価値観”を届けているので、その価値観に共感した人だけが集まります。

価値観に共感して来店しているのだから、リピーターになりやすい」というのが、本書の教えでした。

万燈では、本(先人)の教えを素直に実行する、という文化を大切にしています。

書籍の勉強会後、早速、社内で焼肉屋としてのこだわりや価値観をヒアリングし、バリューレターを作成。

万燈ではこのバリューレターを『&smileレター』と名付け、心を込めて届けたいという願いから、「チラシ」や「ポスティング」といった言葉自体を使用禁止とするところから始めました。

そういった想いも含めて、店舗コーディネーターにも意図をしっかりと伝えて準備をし、一件一件お届けしました。

&smileレターの効果

既存客への感謝を伝えることと、まだ万燈を知らない方へは、当店の価値観やこだわりを伝えるため。

まずは店舗から半径500メートルの全世帯に&smileレターをお届けしました。

書籍によると、7ヶ月頃からじわじわ効果が上がってくるとのこと。その中でも今回の初回。どのような結果になるか、期待と不安が入り混じった。

その結果は・・・

今までのキャンペーン情報などのポスティングは、1000枚配布して1件戻りがある程度なのですが、今回は、4500枚配布して6件の戻りがあり、初回でありながらも、いつものポスティングよりも効果は高い結果となりました。

&smileレターをお持ちいただいたお客様に、「何に惹かれました?」とお伺いしたところ、「肉へのこだわりに興味が湧いた」とお答えいただきました。

あぁ、当店のこだわりや価値感が届いたんだなぁと、嬉しく思ったのと同時に、「伝わるんだ」ということに喜びも感じました。

バリューレターは長期的な施策。お届けし続けること。

バリューレターは長期的な施策であり、本書の中では「3年」「5年」「7年」やり続けているといった記載もあるほど。

繰り返し、繰り返し、お届けすることで「ジャブのように効いてくる」んだそうです。

今回、実際にやってみて、バリューレターを折る作業や、一件一件地図を見て届けることに想定よりも時間がかかってしまいましたので、土地勘がある自宅の周辺を届けてもらうなど、なるべくエリアを指定して進行するなど、次回以降は工夫しようと思います。

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