地域イベント実施にあたり学んだこと

空間万燈では様々な条件下の土地に出店をし、様々なサービスを展開しますが、サービス以外にも「地域の方の役に立つ」という大事な役割も担っていると考えています。

そのため、常日頃から「地域のために、何私たちに何ができるのか」という視点が重要となります。

周辺環境や地域課題などを踏まえたイベント企画として、今回万燈では、マルシェ企画を実施することになりました。

イベントによって万燈しかり、参加する事業者様が収益を上げるためにはどのようなことを準備し、何を行う必要があるのか。

本記事ではその担当者からの報告と振り返りを共有します。

目次

マルシェ実施の理由

万燈が出店する焼肉ボックス 川崎 One Park店は、川崎大師のすぐそばに位置します。

川崎大師は皆さんもご存じの通り「初詣」で有名です。お正月三が日だけで300万人近くの人出があるということ。ものすごい数です。

しかし、川崎大師のすぐそばで、約1年間営業を続けてきて見えてくる状況は違いました。

お正月以外の川崎大師周辺の商業施設の状況。

それは、実はかなり多くのお店が、お正月以外はお店を閉めており「シャッター街化」しつつあったこと。

そんな状況であることを踏まえ、近隣住民の方がお正月以外も楽しめるイベント、近隣事業者の方がお正月以外でも人が集まる場所に出店できる状況を作ることで、地域の活性化に寄与できればと考え、「マルシェ」を企画しました。

マルシェ実施にあたり

万燈の0→1哲学

万燈では0→1を実行することを重視しています。今回のマルシェイベントは、万燈における0→1の1つです。

万燈では0→1実施にあたり、大切にしている考え方があります。

それは「小さく試す」こと。

万燈では「失敗するなら早く失敗すること」「失敗するなら傷を小さくすること」という考えを持っています。

それを守ることができれば、『失敗を恐れず、多くのチャレンジができる』からです。

大きなイベントは確かに、色々なことができるので一層面白いことができます。しかし、それだけ時間とお金がかかってしまうわけです。

そのため、小さく試すことの数を増やして、可能性の種を探すのです。

そんな万燈の哲学を踏まえ、まずはイベントの日程を決めることから始めました。

スケジュールが決まることで「その日までにできること」が見えてきます。

そうやって制限を設けることで、多くのことがスピーディーに判断でき、いい意味でこだわりすぎず、小さく試すことができるのです。

地域の方のご協力を得ることができた

今回の企画のきっかけであった「地元を盛り上げたい!」という想いをお伝えすることで、多くの地域の方にご協力いただく事ができました。

多くの方にご協力いただく事で、イベントにかかる費用を最小限に抑えることもできました。

また、周辺地域の事業者の方へお声がけさせていただいた際には、多くの方に好意的に受け入れてくださり、すぐに出店事業者様を見つけることができました。

短いスケジュールの中ではありましたが、出店される事業者様にも多くのご協力をいただくことができました。

皆さま本当にありがとうございました。

マルシェを開催しての振り返り

イベントの準備の重要性

初めてだったこともあり、イベントのスケジューリングは大雑把な設計でした。

見た目的な準備以外に、イベントを成功させるために、しっかり時間を取りたいなと思ったのは「イベント企画のストーリー設計」と「集客プランの設計」でした。

関係者の方へゴールイメージの共有

なぜこのイベントを実施するのか、万燈として何を目指しているのか、また出店していただく事業者の方に出店していただくことでどうなって欲しいかなど、ゴールのイメージをしっかりと共有することが大事だと感じました。

コンセプト設計の重要性

イベントのコンセプトをしっかりと決めていくことで、よりよいイベントになると感じました。

これは空間を提供する万燈として、「空間の価値を高める」にあたり特に重要なことです。

しっかりとコンセプトに基づいて空間を作ることで、集客がしやすくなり、広告が打ちやすくなることで、一層効率化が望めます。

もちろん、来場してくださるお客様もにとっても、一層楽しいイベントになります。

集客

今回のイベント集客においてはSNSが有効でした。

アナログな手法も試しましたが、SNSにおいてはチラシの約10倍の効果がありました。

直接お会いしてお話をさせていただく「選挙マーケティング」にも即効性がある事が分かりました。

また、イベントで「無料」施策を上手に取り入れることで、入場者数の数や、来場者の方の満足度、顧客単価を大きく変えることが出来るということも分かりました。

数値データの収集

イベント出店店舗の売り上げや、来客数についてのデータをしっかりと取ることは、次回のイベント実施に有益です。

これらの数字があれば、事業者様の参加検討も一層しやすくなりますし、万燈にとってもPDCAが回しやすくなります。

小さく実施した「マルシェ」でしたが、多くの成功&改善ポイントを生み、万燈において大きな結果を残すことができました。

マルシェで感じたチームの重要性

初めてマルシェというイベントを任された当初は、「当日までに間に合うのかどうか」「誰にどれだけ仕事を任せるか・割り振るか」など、不安が大きかったです。

しかしこのイベントを通して学んだことは、『自分が出来ない部分は出来る方の助けを求める』ことでした。

足りないピースを埋めていくことで、一つ一つの作業を丁寧かつ、超スピードで取り組むことができ、結果として短期間でイベントを創り上げることが出来るということを知りました。

イベントは、一人でできるものではなく、多くの方のご協力をいただくこと。

周りの方々との連携や、つながりを大切にして、創り上げることが重要だと身に沁みました。

これらの学びを万燈全員で再認識して、次のイベントに繋げていきたいと思います。

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